真空管マザー(AX4GE Tube-G)としての余生 ― 2012/02/26 06:47
2002年頃、AOpenから真空管搭載のマザーボードという誰もが首を傾げるような怪しい製品が発売され、案の定、市場からは直ぐに消えてしまった。
発売当初は20,000円位したようだが、手元にある物は、2004年3月、秋葉原の「俺コンハウス」にて格安(4,980円)で手に入れたもので、当時、わけあり品のような売られかたをされていた。
ネットで調べたところ、背面に取り付ける「ステレオピンジャックの左右(赤と白)が逆」になっており、更に「アースの線が片側しかつながっていない」という、何ともお粗末な不具合が判明したが、半田付けで簡単に直すことができた。そのほか、特に、不具合は見つかっていない。
購入した当初は真空管を差し替えたりして暫く使っていたが、真空管の使用の有無にかかわらず、オンボードのサウンド機能を使った場合、テレビチューナーボードから録画する際や、MIDIキーボードから入力する際などに音のずれ(遅延)が発生するため、別途、サウンドカードを挿して使うことにした。その結果、真空管を含むマザーボードのサウンド機能は封印され、まったく使わなくなってしまった。
しかしながら、アナログテレビ放送の終了とともに、本機もテレビ録画機としての役割を終え、また、TU-870R(真空管アンプ)というよき伴侶も得たことからたことから、真空管マザーとしての本来の姿で、引退後の余生を送ることとなった次第である。
引退(真空管マザーとしての復活)の記念に、差替用の真空管を買ってあげることにした。
ここのところ毎週のように通っている、東京ラジオデパート2階のキョードーでTRONALのECC88(1,400円)を購入。
これで、このマザーボードで使える真空管は、(写真左から)
買ったときに付いてきたSOVTEK(ロシア製)の6922、
マザーボード購入当時の2004年頃、東京ラジオデパートの1階(当時は、1階で真空管を売っていた。)で購入したZENITH(米社)ブランドの6DJ8(1,200円)、
そして、今回購入したTRONALのECC88
の計3本になった。
TU-870R耳障りなプチプチノイズ 真空管の不具合? ― 2012/02/26 14:14
TU-870Rについては、キット購入後買い足した2組の真空管を付け替えながら暫く使った後、キットに付いていた元のelectro-harmonix社製に戻したところ、片方のスピーカーからノイズ(スピーカーが傷むのではないかと思えるほどのプチプチ音)が聞こえるようになった。
「真空管不具合」の可能性を考え、東芝製の真空管に代えたところノイズはピタリと止まった。やはり、原因は、真空管にあったようだ。
エレキットのホームページhttp://www.elekit.co.jp/topics/detail/00774に、キット生産終了の理由として『弊社がこだわる品質及びコスト維持が年々難しくなり』 と書いてあったが、確かに真空管の品質がこれでは、いくら全体の質感を高めても台無しである。
さて、東芝製の真空管の音を改めて聞いてみると、プチプチ音のノイズがないのは当たり前としても、ボリュームを下げなければならないほど音が大きく、太く、豊かである。 改めてMade in JAPANの品質を実感。
現行品ではなく、いわゆるストック品を、手に入るうちに少しでも買っておこうと、今週も秋葉原へ。
まずは、最近すっかり常連のようになってしまった、東京ラジオデパート2Fのキョードーで、AWA(松下電器OEM)の6BM8ペア(白箱入り。4,000円)を購入。TRONALのペア(3,900円)に比べて100円高いだけなので、Made in JAPANとしては、お買い得ではないかと思う。
なお、前回、大量に出ていたTRONALのECC88は、1つも残っていなかった。
次に向かったのが、ニュー秋葉原センター内に店を構える有限会社春日無線変圧器
真空管アンプの店である。
ここでは、各社のPCC88(7DJ8)が置いてあった。
7DJ8はヒーターの電圧が1V程高いだけで、6DJ8とは互換性があり、おそらくそのまま挿して使えるはず。
黄色い箱に入ったPHILIPS社製の物を3,780円で購入。ほかに在庫はなく、最後の1本だったようである。
まずは、TU-870RにAWAの6BM8を装着。JAPANの文字が目に眩しい。
次に、AX4GE Tube-GにPHILIPSのPCC88(7DJ8)を装着。
ヒーター電圧が規格より低いはずだが、赤く光っており、音もちゃんと出ている。
どちらもエージングはこれからだが、中々の音が出ているのではないかと思う。
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