絶滅危惧種CE機のお茶目なキーボード2011/08/29 00:00


お茶目なキーボード

 WindowsCE機 AKART AK-PCAP1 のセールスポイントの一つはオリジナルキー配列を謳う、日本語80キーボードだが、このキーボードは、なかなかお茶目である。
 本来なら仮名の「る」があるべき位置のキー(右下の方)に「ゐ」と刻印されている。オリジナリティあふれる配列に期待が膨らみむが、残念ながら単なる印字のミスで、打ては普通に「る」と認識される。
 一方、期待を裏切らないのが、スペースキーの両側に配置されている「変換」キーである。これも印字ミスで左側は「無変換」の間違いだろうと思ったら大間違いで、両方とも「変換」キーとして機能する。
 では、「無変換」キーはというと、どこにも見あたらない。 さらに、「F6」や「F7」で平仮名や片仮名に変換することもできない。日本語入力には適さないが、「平仮名の読み書きさえ満足にできないが、会話なら片言の日本語がそこそこ話せる、気さくでお茶目で外国人のような」、どこか憎めないキーボードである。
 このキーボードで仮名入力をする人がどれだけいるかわからないが、「も」の下に「へ」があったり、その右2つ横には「む」があったり、この変則的なキー配列に慣れてしまったら、あとで相当苦労することになるだろう。
 安いからといって、子供に玩具として与えてはいけない。「子供の手の届くところには、置かないようにしてください。」という注意書きが必要なキーボードである。